奇跡も魔法も気持ち次第

用語

【世界について】
世界は大地震の爪痕が未だ残っており、マヒア達はエデンという壁で囲った一つの国にて纏っている。
文明的に現代と比べると発展をしており、コンパクトを重視してか指輪や鍵、靴など身につけるものにステラと呼ばれる魔石を埋め込んだ魔具が世界に溢れている。杖を振るとライター代わりになるものや、カレーやカツ丼など料理が実る木など日常に便利なものからはたまた、世界を滅ぼしかねないと懸念され厳重管理がされているものまで様々。


アルサブも魔具の一つであり、産まれたと同時に国家認定の魔具職人の手で生み出されたもの。


外には荒地が広がっており、とても人が住んでるとは考えられないほど悲惨なものなので代々出てはいけない。もし、出る時は貴方が罪を犯した時ぐらいだ。


【エデン】
マヒアが住む国の名前。エデンは壁式魔具の名前でもあり如何なる害あるモノも寄せ付けない力が込められている。外界とは違い、草木が生えコンクリートで出来た洋式風の建物が建ち並んでおり、身分が高ければ高いほど中央に近いところで住んでいる。一家族につき1つ魔具《知恵の果実》があり、ご飯が実る木が植えられているので飢死することはあまりない。


エデンでは必ず7歳になった子供は魔法学園 ヴァイゼルイネへ通う義務が課せられている。どこで何をしていようとも、彼らが魔法学園 ヴァイゼルイネから逃れることは許されないし、出来ない。


【マヒア】
大地震により生き残り、アルサブを会得した新人類。旧人類と殆ど変わらない身体能力かつ知能である。また遺伝子変異によるものか、本来の姿ではないものへと容姿を変えた者もおり、彼等が何故生き残り、異種となったかは未だ謎が多い。《其れ等を探究することは禁忌とされている》


【ルンペン】
マヒアと同時期に現れた生き物。劣等種とされており、皆ハゲネズミを連想させる姿をしており、外界で暮らしてる。彼等はマヒアと同じ言葉を話すがニンゲンではないとされており、ニンゲン扱いするマヒアは変わり者と見られることだろう。ルンペンは外界の様子を、役職に伝え食料を貰っている。尚、勝手にルンペンをエデンに招くことは禁止されている。


【アルサブ】
マヒア達が生み出した力。一人一つのアルサブを産まれた時から持っており、普段は左薬指に石が入った指輪として装着している。解放するとナイフや銃はたまた猫や仮面など生物、非生物問わず各々をモチーフにした魔具となる。


アルサブは感情と深く関わりを持っており、喜びなどの正の感情だけではなく、悲しみなどの負の感情にも敏感で使えば使うほど埋め込まれた石が黒く濁っていく。制御装置が取り付けられているので、滅多に暴走はしないが学園が設立されるまでは咎人と呼ばれる生き物へと変貌を遂げる者が絶えなかった。その姿は、化物だと皆が口を揃えて怯えた。


《アルサブが破壊された時マヒアは死ぬ》


【魔具】
要は便利アイテム。我々がスマホや車を扱うように、マヒアが生み出したものを魔具と呼ぶ。国の魔具職人がつくるアルサブが至高とされているが、他にも様々な職人は存在する。


ステラと呼ばれる魔石を使用しなければならないので指輪やイヤリングなど身につけるものを大半だが中には知恵の果実のように植物だったり、壁であったりとさまざま。


【ステラ】
魔具に使用する魔石の総称。ステラを生み出すのはマヒアの感情であり、学園ではステラを生み出す技術は必須扱いとされている。
石の色や大きさはそれぞれだが、念じたものの力が込められている。


【魔法学園 ヴァイゼルイネ】
必ずマヒアたちが通う国立の学校であり、6年制で全寮制。制服はブレザーだが、入学式等以外ならば私服。強まるアルサブの力を暴走させないようにする為の訓練所として設立されたのが始まりだという。


AからEまでのランク付けがあり、Aが優秀とされ、Eは落ちこぼれ。アルサブの強さだけではなく成績も含めたものとなっており、飛び級からはたまた留年まである。またこのランク制は教師にも適応されている。


アルサブを使いこなすための授業、歴史についてや数学などの勉強。
何より力を入れているのは行事だ。入学式もド派手に、親睦会に、ハロウィンに、運動会にと様々な行事が満載。それは《アルサブ》が深く関わっているが、ただ単にやりたいだけの可能性が非常に高い。